オーシール
オーシールはシリコンゴムまたはフッ素ゴム芯材の外側をFEPやPFAで完全に被覆した耐化学薬品性、耐熱・耐寒に優れたOリングタイプのシールリングです。 |
オーシールの特長
優れた耐薬品性および耐溶剤性を保有し、流体(製品)を汚染させません。 |
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優れた耐熱・耐寒性を保有しています。 (FEP:-60℃~+206℃、PFA:-60℃~+260℃) |
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従来のOリングサイズに対し互換性があり、容易に変更することができます。 |
オーシールの材料と種類
芯材はシリコンゴム(硬さショアA70±5°)またはフッ素ゴム(硬さショアA75±5°)の2種類、被覆材FEP(ショアD55~60)またはPFA(ショアD55~60)を選定できます。オーシールとしての硬さは正確には測れませんが、目安としてショアA85~90と見てください。
尚、シールの反力(締付け力)を小さくしたい場合は中空の芯材も選定できます。
使用温度範囲は下表の通りです。
オーシールの寸法
オーシールには1.6mmから25.4mmまで約40種類の線径が用意されていますが、主要線径に対するオーシールの最小内径および適合規格サイズの関係などは次の通りです。
1.上表はオーシール自体の寸法ですので、取付け溝の寸法・構造は上記の規格を参照してください。
2.被覆材PFAの場合は、製作可能な線径が限られていますのでご相談ください。
※対応可能線径や最小内径等は変更される可能性がございます。
最新情報については弊社へお問い合わせください。
オーシールの寸法
オーシールの取付け溝の寸法は各規格を参照してください。
JIS、ASなどの規格と関係なく溝を設定する場合は、つぶし代を20~30%に設定してください。例えば、2.62mmの線径のオーシールの溝の深さは1.84~2.10mmが適当です。
シールの接触面の面仕上げは液体の場合は1.6a、ガスの場合は0.8a以上に仕上げてください。オーシールの表面は一般のゴムOリングより硬く、相手面になじみにくいため、より良い仕上げ面が必要になります。 (特にガスのシールの場合)
オーシールのグランドへの取付け
オーシールを取付ける溝はなめらかに仕上げ、バリや引っかき傷は完全に取り除き、取付け時に接触するコーナー部分などは面取りをしてください。
冬期でオーシールが硬くて取付けにくい場合、一体溝に取付ける場合などは、熱湯、ヘアドライヤなどで加熱して柔らかくして、均等に伸ばしながら装着してください。
均等に伸ばすためのテーパ治具の使用も効果的です。
オーシールの用途
化学・石油化学・半導体・薬品・食品工業など
(フィルタ、シリンダ、バルブ、ポンプ、ミキサ、オートクレーブ)
フランジ継手などの固定部分のほか、ゆっくりした運動用にも使用できる場合があります。オーシールは固定用途用に開発されましたが、1日に数回しか動作しないバルブステムなどにも使えます。
オーシールの表示方法
オーシールのご注文の際は、以下のように材質・寸法を指定してください。