オムニシールとは?
オムニシールとは
・オムニシールはPTFE(または、その他ポリマー)と耐食金属スプリングを組合せたSAINT-GOBAIN PERFORMANCE PLASTICS社の高性能シーリングです。 ・1950年代にミサイルの燃料系のシールとして開発されたオムニシールも現在では医療機器、分析機器、食器機械などのほか油・空圧機器、ポンプ、バルブといった一般産業用としても幅広く使われてきております。 ・その高性能の秘密はシールに使われている特殊配合の樹脂と独特の設計にあります。優れた耐化学薬品性、耐熱・耐寒性、低摩擦性などをそのまま生かし、更にその機械特性、耐磨耗性などを改善するための樹脂の改良・配合技術は業界一のPTFE使用量を誇るSAINT-GOBAIN PERFORMANCE PLASTICS社独自のものだからです。 ・豊富な種類のシールが用意されているため、貴社の用途・条件に合せてお選びいただけますが、貴社向の特殊シールを設計することもできます。 |
オムニシールの特長
ほとんどすべての化学薬品(酸、アルカリ、有機溶剤)などに侵されません。 |
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-250℃の極低温から300℃の高温まで使用できます。 |
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10-8Paの超高真空から200MPaの超高圧まで使用できます。 |
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運動用、固定用のいずれにも使用でき、運動用の場合は低摩擦で長寿命です。 |
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断面寸法が小さいため取付スペースが少なくて済みます。 |
オムニシールの構造・作動原理
オムニシールはU字型に精密機械加工された樹脂カバー(ジャケット材)の中に、樹脂の低弾性をおぎなう耐食金属スブリングを組込んだ構造となっています。低圧時には金属スプリングの弾性で、また高圧時には流体の圧力および金属のスプリングの弾性で、樹脂カバー(ジャケット材)のリップ部分がシール面を押さえつけて、より確実に流体をシールします。 |
このシール流体の差圧を巧みに利用したセルフシール構造のオムニシールは、超高真空から超高圧まで安定したシール特性を発揮します。1回転往復動など運動用途の場合はPTFEの低摩擦のため、よりスムーズな運動ができます。
オムニシールは流体圧力のかかる方向により、ラジアルシール(リップ開口部が 軸と平行)とフェースシール(リッフ開口部が軸と直角)に分けられます。